開発の理由:なぜトレンシェは生まれたか

この製品の売上は、障がいを持つ方々の支援として、社会福祉法人 はまぎくの会 ハートケアセンターひたちなかで、役立てさせて頂きます。


社会福祉法人 はまぎくの会 とは

社会福祉法人はまぎくの会は、家族会を中心に立ち上げの運動が行われ、平成10年より認可を受け、精神障がい者が地域で自分らしく当たり前の生活が送れることを目標に、「障がい者に優しい地域社会」の実現を目指して活動しています。

現在、障がい者の支援として、相談支援事業を行っている地域活動支援センターの設置、生活訓練、就労継続支援B型、就労移行支援の3つの事業を行う多機能型事業所の設置、共同生活援助事業の設置経営を通して、一人一人が心の健康に関心を持ち、障がい者もそうでない人も誰もが共に支え合って生きていける地域を目指した活動を実践し、地域社会への貢献を念頭に取り組んでいます。


上がらない工賃

業界の動向として、入院している方はなるべく地域で生活を送れるよう、支援、施策の整備がすすめられており、就労支援についても企業における法定雇用率に知的障がい、身体障がいに精神障がいも加わるなど、地域での生活、就労、自立への支援、施策の整備が進められています。

そのような中、地域の障がい者が日中活動の場、就労訓練の場として、多機能型事業所に通所し、作業として加工食品やクッキー、パウンドケーキ等お菓子をつくっています。しかしなかなか売り上げが上がらず、思うように工賃を上げることが難しいのが現状です。

現在、施設の平均作業工賃は平成28年度実績として、月に7,594円、時給246円となっており、作業工賃向上は障がい者への支援として、重要な課題となっています。


デザインの力で課題解決へ

施設はひたちなか海浜鉄道の沿線にあり、毎年開業祭に販売で参加していましたが、工賃向上のための取り組みとして、地域とのつながりを持ち、商品開発を進められないかと考えていたところ、施設とひたちなか海浜鉄道の関係者より、ひたちなか海浜鉄道の駅名標のデザインでグッドデザイン賞をとったデザイナーの方を紹介していただきました。

地域とのつながりを持ちながら売上向上、工賃向上を行っていくためのチャンスとして、今まで取り組めていなかったデザインの力を取り入れ、新商品の開発に取り組むことを決定しました。


湊線の延伸を見据えて

また、この製品はひたちなか海浜鉄道のブランド向上の役目も担っています。2024年、ひたちなか海浜鉄道湊線は、ひたち海浜公園まで延伸し、地方創生の象徴として注目度はさらに高まると予測されています。この延伸に合わせ商品を展開することで、地域の盛り上がりに貢献できるとともに、新聞、テレビ、インターネットなど様々なメディアとの相乗効果も生まれるかもしれません。

収益の増加は、施設でお菓子を製造する人々の工賃として反映され、それによって課題である平均工賃の改善も達成される見込みです。